2023年セリーグの先発ローテーションを投手タイプ別に対戦チームとの成績を分析して各チームの先発ローテーションの強化ポイントを考えていきたいと思います。
セリーグ先発投手
阪神
◾️先発タイプ
タイガースの先発タイプは左右の投手だけでなく球速、変化球別に5つのタイプに分けられます。
先発タイプ | 先発投手 |
---|---|
右腕+コントロール+カット系 | 村上、(下村) |
右腕+コントロール+シュート、ツーシーム系 | 青柳、西勇 |
右腕+速球+フォーク系 | 才木、西純、ビーズリー |
左腕+コントロール+変化球系 | 伊藤、大竹、冨田 |
左腕+速球系 | 門別、及川 |
◾️2023年先発投手の対戦チーム別勝利数と防御率
2023年 先発登板/勝-敗(防御率) | ||||||
投手名 | 腕 | ヤクルト | DeNA | 巨人 | 広島 | 中日 |
村上 | 右 | 5/3-1(1.03) | 4/0-1(2.16) | 2/1-0(0.00) | 3/2-1(2.53) | 4/3-1(2.08) |
伊藤 | 左 | 6/3-1(2.61) | 3/2-1(1.64) | 4/2-1(2.10) | 2/2-0(1.17) | 3/1-1(2.84) |
才木 | 右 | 2/1-1(2.77) | 3/1-2(3.44) | 5/3-1(2.56) | 1/1-0(0.00) | 4/1-1(1.29) |
大竹 | 左 | 4/3-0(2.25) | 3/1-1(4.86) | 2/1-0(3.55) | 7/6-0(0.57) | 2/1-0(3.00) |
青柳 | 右 | 4/1-1(4.37) | 7/5-2(3.86) | 3/2-1(4.15) | 2/0-0(6.00) | 2/0-2(7.27) |
西 勇 | 右 | 3/1-1(2.75) | 1/0-0(0.00) | 3/1-2(3.38) | 3/1-1(4.50) | 5/3-0(4.72) |
西純 | 右 | 1/0-0(2.45) | 1/1-0(5.40) | 4/2-0(3.00) | 3/0-2(7.04) | 2/2-0(3.00) |
ピーズリー | 右 | 2/0−1(1.69) | ◯ | 1/0-1(6.75) | 3/1-0(0.84) | |
門別 | 左 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
下村 | 右 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
冨田 | 左 | ◯ |
凡例:Good Bad
◾️評価(A+)
村上、伊藤、才木の3人はチームを問わずいい成績です。大竹は右打ちのミート率が高い好打者の揃うDeNAと巨人にはちょっと悪いですね。また青柳は左打ちの打者が上位打線にいるチームには通用しませんでした。広島、中日には厳しい成績です。西勇輝も広島、中日にはよく打たれました。左腕の門別、冨田が先発で登板できるようになれば、もう少し勝てると思います。また、ツーシーム・シュート系先発投手として青柳、西勇が球威の衰えと対策で打たれるようになってきているので、もう1人同系統の投手を育てていきたいですね。岡留が候補でしょうか。その辺りは岡田監督が考えているでしょう。
◾️チーム別打線の特色とウィークポイント
チーム | ウィークポイント | 対策投手 |
---|---|---|
ヤクルト | 右打の強打者が多い反面、左打の出塁率の高い打者が見当たらない。なので村上が調子が悪い場合は右のシュート、ツーシーム系の先発投手には弱い、また出塁率重視の攻めなので制球力がある投手は苦手 | 西勇、村上、伊藤 |
DeNA | 右打の強打者が多い反面、左打の出塁率の高い打者が佐野しか見当たらない。後半戦、関根の失速と共にウィークポイントが大きくなった。左腕速球系+チェンジアップにも脆さを見せる。 | 青柳、西勇、伊藤 |
巨人 | 左の強打者がベテランになり本塁打狙いの打線が機能しなくなっている。速球系の右投+フォークの投手には脆い。 | 村上、才木、西純 |
広島 | 左打偏重打線なので、制球力の良い左腕変化球投手に弱いが、速球系の左腕は打っている。 | 伊藤、大竹、門別 |
中日 | 左右を問わず球の速い投手を苦手にしている傾向が見て取れる。 | 村上、才木、ビーズリー |
広島
◾️先発タイプ
カープの先発投手は右投手が主体ですね。球速、変化球別のタイプ別では4タイプに分かれます。
先発タイプ | 先発投手 |
---|---|
右腕+コントロール+カット系 | 大瀬良、森下 |
右腕+コントロール+シュート、ツーシーム系 | 九里、野村 |
右腕+速球+フォーク系 | コロニエル、(常廣) |
左腕+コントロール+変化球系 | 床田、森、玉村 |
◾️2023年先発投手の対戦チーム別勝利数と防御率
2023年 先発登板/勝-敗(防御率) | ||||||
投手名 | 腕 | ヤクルト | DeNA | 阪神 | 巨人 | 中日 |
九里亜蓮 | 右 | 4/1-1(3.21) | 4/1-2(3.86) | 5/0-2(2.61) | 3/0-1(3.93) | 7/4-2(1.50) |
床田寛樹 | 左 | 4/1-1(3.27) | 7/3-1(1.88) | 4/2-2(3.10) | 3/1-2(2.79) | 2/2-0(0.00) |
森下暢仁 | 右 | 2/1-0(3.27) | 2/1-0(2.77) | 5/0-4(4.55) | 4/3-0(2.48) | 4/2-2(2.48) |
大瀬良大地 | 右 | 4/1-3(3.38) | 4/1-1(3.18) | 3/0-1(7.50) | 5/3-1(2.32) | 4/1-3(3.28) |
玉村昇悟 | 左 | 3/0-1(6.75) | 1/0-0(3.6) | 1/0-0(13.5) | 3/3-0(2.33) | 1/0-0(5.40) |
野村祐輔 | 右 | 2/0-0(0.00) | 2/1-1(0.90) | 1/0-0(0.00) | 1/0-0(5.40) | |
遠藤淳志 | 右 | 1/0-0(13.5) | 1/0-1(2.57) | 3/1-2(4.72) | 1/0-1(5.4) | 2/0-1(2.19) |
コルニエル | 右 | 2/0-2(4.63) | 1/0-0(1.50) | 2/0-1(5.73) | ||
森翔平 | 左 | 4/1-2(6.52) | 2/1-0(1.50) | 2/1-0(3.60) | 2/1-0(3.72) | |
常廣羽也斗 |
右 | ◯ | ◯ | |||
テイラー・ハーン | 左 | ◯ | ||||
滝田一希 | 左 | ◯ |
凡例:Good Bad
◾️評価(A-)
九里、森下、大瀬良、床田が全てのチームに投げています。特定のチームに強い投手も見つかりません。野村をヤクルト、DeNAにもう少し登板させても良い気がしますが。床田に続く左腕投手が現れないと阪神には来年も苦戦しそうです。その他、中日に5分というのも痛いですね。速球+フォークのドラ1常廣が巨人、中日に通用すれば、床田を他チームの先発にまわせるかもしれません。それにしても、どうしてドラ1が右腕の常廣だったんでしょうか。これだけ左腕のドラ1候補がいた中で右腕にいくバランス感の無さが気になります。ドラフト2、3位で獲得した左腕や、外国人左腕のハーンが活躍すれば問題ないですが。
◾️チーム別打線の特色とウィークポイント
チーム | ウィークポイント | 対策投手 |
---|---|---|
ヤクルト | 右打の強打者が多い反面、左打の出塁率の高い打者が見当たらない。なので村上が調子が悪い場合は右のシュート、ツーシーム系の先発投手には弱い、また出塁率重視の攻めなので制球力がある投手は苦手 | 九里、野村 |
DeNA | 右打の強打者が多い反面、左打の出塁率の高い打者が佐野しか見当たらない。後半戦、関根の失速と共にウィークポイントが大きくなった。また左腕速球系+チェンジアップにも脆さを見せるの。 | 床田 |
阪神 | 上位に左打の出塁率の高い打者が揃うが、右打ちのパワーヒッターが大山以外見当たらなかったが、後半、森下が成長したことでウィークポイントはなくなった。 | 床田 |
巨人 | 左の強打者がベテランになり本塁打狙いの打線が機能しなくなっている。速球系の右投+フォークの投手には脆い。 | 森下、大瀬良 |
中日 | 左右を問わず球の速い投手を苦手にしている傾向が見て取れる。 | 床田、森下 |
巨人
◾️先発タイプ
ジャイアンツの先発投手は日本人右腕と外国人左腕ですね。タイプ的にはバリエーションが豊富です。2人の外国人左腕がシーズンフルで働いてくれればいい先発ローテになると思います。
先発タイプ | 先発投手 |
---|---|
右腕+コントロール+カット系 | 菅野 |
右腕+コントロール+シュート、ツーシーム系 | 山﨑、赤星、ビーディ |
右腕+速球+フォーク系 | 戸郷 |
左腕+コントロール+変化球系 | 横川 |
左腕+速球系+カット系 | グリフィン、井上 |
左腕+速球系+チェンジアップ、ツーシーム系 | メンデス |
◾️2023年先発投手の対戦チーム別勝利数と防御率
2023年 先発登板数/勝-敗(防御率) | ||||||
投手名 | 腕 | ヤクルト | DeNA | 阪神 | 広島 | 中日 |
戸郷翔征 | 右 | 3/1-0(4.43) | 7/4-3(1.75) | 6/3-2(4.12) | 2/0-0(1.38) | 3/1-0(0.00) |
山﨑伊織 | 右 | 4/1-0(3.60) | 7/5-1(1.65) | 3/0-2(6.06) | 4/1-2(3.27) | 2/2-0(2.63) |
グリフィン | 左 | 5/3-1(2.03) | 3/0-1(2.89) | 4/0-2(4.15) | 6/3-0(2.78) | |
横川凱 | 左 | 2/2-0(2.45) | 3/0-2(2.40) | 4/0-3(5.71) | 3/2-1(2.57) | 1/0-0(4.15) |
メンデス | 左 | 2/0-1(4.50) | 5/2-2(1.15) | 3/0-0(2.40) | 3/1-2(5.25) | 2/1-0(0.00) |
菅野智之 | 右 | 3/0-1(5.87) | 1/1-0(0,00) | 3/0-3(5.40) | 2/0-2(4.50) | 3/2-1(0.52) |
赤星優志 | 右 | 2/2-0(1.38) | 1/0-1(150) | 2/1-1(1.93) | 3/1-2(4.60) | 4/1-1(3.09) |
ビーディ | 右 | 2/0-1(1.50) | 0/0-0(1.93) | 0/0-1(10.8) | 2/0-3(6.94) | 2/0-1(4.15) |
井上温大 | 左 | 1/0-1(4.5) | 1/0-0(630) | 1/0-0(4.50) | 1/0-0(10.8) | |
森田駿哉 |
左 | ◯ | ◯ |
凡例:Good Bad
◾️評価(B+)
エースの戸郷はどのチームに良い成績をあげています。それに続く投手が弱いです。制球力のある技巧派左腕の先発を補強しないと阪神、広島といったところには来年も苦戦しそうです。グリフィンとメンデス両外国人左腕がフルシーズン戦い10勝を挙げるような事になれば良いですが、阿部新監督がモチベータになるとは思えないので無理でしょう。オリックスからFAの山﨑を逃したのが痛いですね。またパークファクターの影響なのか球の速い投手を優先起用する傾向も弊害を生んでいます。この球団もドラ1は左腕を避けて右腕でした。ドラ2が左腕なのも広島と同じです。二兎を追う者は一兎をも得ずにならなきゃ良いですが。
◾️チーム別打線の特色とウィークポイント
チーム | ウィークポイント | 対策投手 |
---|---|---|
ヤクルト | 右打の強打者が多い反面、左打の出塁率の高い打者が見当たらない。なので村上が調子が悪い場合は右のシュート、ツーシーム系の先発投手が苦手 | 山﨑、赤星、グリフィン |
DeNA | 右打の強打者が多い反面、左打の出塁率の高い打者が佐野しか見当たらない。後半戦、関根の失速と共にウィークポイントが大きくなった。また左腕速球系+チェンジアップにも脆さを見せるの。 | 山﨑、赤星。メンデス |
阪神 | 上位に左打の出塁率の高い打者が揃うが、右打ちのパワーヒッターが大山以外見当たらなかったが、後半、森下が成長したことでウィークポイントはなくなった。 | グリフィン、メンデス |
広島 | 左打偏重打線なので、制球力の良い左腕変化球投手に弱いが、速球系の外国人左腕は打っている。 | 横川 |
中日 | 左右を問わず球の速い投手を苦手にしている傾向が見て取れる。 | 菅野、グリフィン |
中日
◾️先発タイプ
ドラゴンズの先発タイプは左右の投手だけでなく球速、変化球別に5つのタイプに分けられます。
先発タイプ | 先発投手 |
---|---|
右腕+コントロール+カット系 | 柳、福谷、メヒア |
右腕+コントロール+シュート、ツーシーム系 | 涌井、仲地 |
右腕+速球+フォーク系 | 高橋 |
左腕+コントロール+変化球系 | 松葉 |
左腕+速球系 | 小笠原、(大野) |
◾️2023年先発投手の対戦チーム別勝利数と防御率
2023年 先発登板数/勝-敗(防御率) | ||||||
投手名 | 腕 | ヤクルト | DeNA | 阪神 | 巨人 | 広島 |
小笠原慎之介 | 左 | 5/3-1(4.31) | 6/1-4(3.43) | 4/1-3(3.65) | 6/1-2(4.29) | 1/1-0(0.00) |
髙橋宏斗 | 右 | 4/2-2(2.63) | 5/1-3(2.17) | 3/0-1(3.32) | 7/1-4(5.01) | 3/1-1(0.95) |
柳裕也 | 右 | 5/1-3(3.18) | 1/0-0(1.29) | 4/0-3(3.96) | 3/0-2(3.00) | 8/2-3(1.36) |
涌井秀章 | 右 | 3/2-1(1.00) | 3/1-2(2.55) | 5/0-3(6.20) | 2/0-2(9.00) | 5/1-4(5.54) |
福谷浩司 | 右 | 1/0-0(13.5) | 1/0-1(49.5) | 3/2-1(3.50) | 1/0-0(1.42) | 3/1-0(1.72) |
松葉貴大 | 左 | 1/1-0(1.80) | 3/0-1(5.06) | 1/0-1(5.40) | 2/0-1(2.45) | 1/0-0(1.80) |
仲地礼亜 | 右 | 2/0-2(10.5) | 2/1-1(3.75) | 1/0-1(11.25) | 2/0-1(3.27) | 2/1-0(2.61) |
メヒア | 右 | 2/0-0(3.00) | 2/0-1(2.57) | 3/2-0(1.76) | 1/1-0(1.50) | |
大野 | 左 | ◯ | ◯ |
凡例:Good Bad
◾️評価(A-)
3本柱は防御率がそれほど悪くないのですが勝ち星につながっていません。涌井はヤクルト、DeNAは抑えてますが、他チームは打たれています。大野が来季復帰して広島、阪神といったところに先発すれば、もう少しローテーション投手の勝ち星は伸びると思います。後は高橋が巨人に多く登板しているのに勝てていませんね、被本塁打6本のうち5本が巨人戦というのが気になります。他チームの同系統の投手が抑えているので、癖かバレていそうですね。ドラ1の草加投手はツーシーム系の投手なんでしょうか。去年のドラ1と被ってます。外れドラ1で左腕が獲得できたと思いますが大野の後釜を補強しなくて良かったんでしょうか。
◾️チーム別打線の特色とウィークポイント
チーム | ウィークポイント | 対策投手 |
---|---|---|
ヤクルト | 右打の強打者が多い反面、左打の出塁率の高い打者が見当たらない。なので村上が調子が悪い場合は右のシュート、ツーシーム系の先発投手が苦手 | 涌井、柳、高橋 |
DeNA | 右打の強打者が多い反面、左打の出塁率の高い打者が佐野しか見当たらない。後半戦、関根の失速と共にウィークポイントが大きくなった。また左腕速球系+チェンジアップにも脆さを見せるの。 | 涌井、仲地、柳 |
阪神 | 上位に左打の出塁率の高い打者が揃うが、右打ちのパワーヒッターが大山以外見当たらなかったが、後半、森下が成長したことでウィークポイントはなくなった。 | メヒア、(大野) |
広島 | 左打偏重打線なので、制球力の良い左腕変化球投手に弱いが、速球系の外国人左腕は打っている。 | 松葉、小笠原、(大野) |
巨人 | 左の強打者がベテランになり本塁打狙いの打線が機能しなくなっている。速球系の右投+フォークの投手には脆い。 | 柳 |
DeNA
◾️先発タイプ
ベイスターズの先発タイプは左右の投手だけでなく球速、変化球別に5つのタイプに分けられます。バウアーは全ての球種が決め球なので、別のタイプでしょうか。
先発タイプ | 先発投手 |
---|---|
右腕+コントロール+カット系 | 平良、大貫 |
右腕+コントロール+シュート、ツーシーム系 | ガゼルマン(退団) |
右腕+速球+オールマイティー | バウワー(退団) |
右腕+速球+フォークorチェンジアアップ | ジャクソン |
左腕+コントロール+変化球系 | 東、石田、濱口 |
左腕+速球系 | 今永(退団) |
◾️2023年先発投手の対戦チーム別勝利数と防御率
2023年 先発登板数/勝-敗(防御率) | ||||||
投手名 | 腕 | ヤクルト | 阪神 | 巨人 | 広島 | 中日 |
東克樹 | 左 | 2/1-0(3.97) | 3/2-0(0.78) | 8/4-3(2.26) | 6/4-0(1.84) | 3/3-0(1.85) |
今永昇太 | 左 | 4/0-1(5.87) | 3/1-1(2.70) | 2/1-1(2.77) | 5/1-1(2.61) | 5/2-0(1.70) |
バウアー | 右 | 2/2-0(2.81) | 4/1-1(3.65) | 1/0-1(9.00) | 4/1-2(3.12) | 5/3-0(1.59) |
石田健大 | 左 | 5/0-3(6.75) | 5/1-2(3.38) | 5/2-2(3.58) | 3/0-1(6.60) | 2/1-0(0.00) |
大貫晋一 | 右 | 2/0-1(5.23) | 2/0-1(5.00) | 1/1-0(0.00) | 2/0-1(3.38) | 4/2-1(1.93) |
濵口遥大 | 左 | 4/2-1(6.10) | 1/0-0(0.00) | 3/0-2(7.71) | 2/0-2(2.31) | 2/1-1(1.64) |
ガゼルマン | 右 | 2/1-0(1.64) | 3/1-1(7.71) | 1/0-1(10.38) | 2/0-0(2.45) | 3/1-2(2.76) |
平良拳太郎 | 右 | 3/1-0(2.37) | 2/1-1(6.75) | 4/2-2(2.42) | 1/0-0(1.59) | |
森 唯斗 | 右 | ◯ | ||||
松本 | 右 | ◯ |
凡例:Good Bad
◾️評価(C)バウアーが残れば(B+)
右腕のシュート、ツーシム系の投手がガゼルマンしかいなかったので、ヤクルトには打たれていますね。左腕先発が4人と多くいるにも関わらず広島に負け越しています。来年はここから今永と外国人2人がいなくなるので、先発ローテはかなり落ちますね。にも関わらずドラ1で野手を補強しています。このチームこそドラ1は大卒即戦力右腕ではなかったでしょうか。優勝を狙う上で欲しい選手と必要な選手の選別をしてないんでしょうね。という事で2位で変則右腕を獲得しています。
◾️チーム別打線の特色とウィークポイント
チーム | ウィークポイント | 対策投手 |
---|---|---|
ヤクルト | 右打の強打者が多い反面、左打の出塁率の高い打者が見当たらない。なので村上が調子が悪い場合は右のシュート、ツーシーム系の先発投手が苦手。 | なし |
中日 | 左右を問わず球の速い投手を苦手にしている傾向が見て取れる。 | 大貫 |
阪神 | 上位に左打の出塁率の高い打者が揃うが、右打ちのパワーヒッターが大山以外見当たらなかったが、後半、森下が成長したことでウィークポイントはなくなった。 | 東 |
広島 | 左打偏重打線なので、制球力の良い左腕変化球投手に弱いが、速球系の外国人左腕は打っている。 | 東、濱口 |
巨人 | 左の強打者がベテランになり本塁打狙いの打線が機能しなくなっている。速球系の右投+フォークの投手には脆い。 | 東、平良 |
ヤクルト
◾️先発タイプ
スワローズの先発タイプは左右の投手。球速、変化球別に4つのタイプに分けられます。
先発タイプ | 先発投手 |
---|---|
右腕+コントロール+カット系 | 小川、ロドリゲス、サイスニード |
右腕+速球+フォーク | 吉村、高梨、小澤 |
左腕+コントロール+変化球系 | ピーターズ、石川 |
左腕+速球系 | 高橋 |
◾️2023年先発投手の対戦チーム別勝利数と防御率
2023年 先発登板数/勝-敗(防御率) | ||||||
投手名 | 腕 | DeNA | 阪神 | 巨人 | 広島 | 中日 |
小川泰弘 | 右 | 7/4-1(3.89) | 3/1-1(2.89) | 2/0-1(4.63) | 4/2-2(1.38) | 5/2-2(3.58) |
サイスニード | 右 | 4/1-1(3.22) | 3/0-0(2.65) | 3/0-1(3.00) | 2/1-1(5.25) | 8/4-4(3.73) |
高橋奎二 | 左 | 2/0-1(8.00) | 5/0-2(3.38) | 4/2-2(4.30) | 4/1-1(6.16) | 3/1-1(2.81) |
ピーターズ | 左 | 2/0-0(4.35) | 2/0-1(7.88) | 3/1-0(1.00) | 6/2-2(3.25) | 2/2-0(0.75) |
小澤怜史 | 右 | 3/1-1(7.78) | 1/0-0(1.64) | 4/2-1(1.72) | 3/1-2(2.95) | |
石川雅規 | 左 | 1/0-1(0.82) | 2/1-1(2.89) | 3/0-0(3.86) | 3/0-1(7.36) | |
吉村貢司郎 | 右 | 1/1-0(3.00) | 5/2-1(3.03) | 2/0-1(11.25) | 3/1-0(3.78) | |
ロドリゲス | 右 | 2/0-2(2.25) | 2/0-2(5.73) | 1/0-1(7.2) | 1/1-0(1.8) | |
高梨裕稔 | 右 | 1/0-1(2.25) | 1/0-0(9.00) | 2/0-1(7.20) | 1/0-1(3.38) | |
原 | 右 | ◯ | ||||
西館 | 右 | ◯ | ||||
松本 | 右 | ◯ |
凡例:Good Bad
◾️評価(C)
右腕のシュート、ツーシム系の投手がいません。右腕のカット系とフォーク系の投手が主なのでチームによって対策が出来る投手陣ではありません。左腕も制球力の良い投手がいないので広島にも勝てないですね。速球で押せる中日戦以外は勝ち越せませんでした。選手層のバリエーションを上げる育成が急務だと思います。ドラフト1位は左腕の武内を指名したのですが外れたの痛かったですね。パークファクターの影響でコントロールミスがホームランになるので制球力と球速の両立した投手が必要ですね。ドラフトで獲得した1位、2位は右腕のカット系、フォーク系なので現状の投手陣と被ります。原と奥川が復活すればいいのですが。
◾️チーム別打線の特色とウィークポイント
チーム | ウィークポイント | 対策投手 |
---|---|---|
DeNA | 右打の強打者が多い反面、左打の出塁率の高い打者が佐野しか見当たらない。後半戦、関根の失速と共にウィークポイントが大きくなった。また左腕速球系+チェンジアップにも脆さを見せるの。 | なし |
中日 | 左右を問わず球の速い投手を苦手にしている傾向が見て取れる。 | サイスニード |
阪神 | 上位に左打の出塁率の高い打者が揃うが、右打ちのパワーヒッターが大山以外見当たらなかったが、後半、森下が成長したことでウィークポイントはなくなった。 | 小川、サイスニード |
広島 | 左打偏重打線なので、制球力の良い左腕変化球投手に弱いが、速球系の外国人左腕は打っている。 | 小川 |
巨人 | 左の強打者がベテランになり本塁打狙いの打線が機能しなくなっている。速球系の右投+フォークの投手には脆い。 | 小澤 |
◾️2024年の各チームの補強状況
◾️移籍や新加入でスタメンになりそうな打者
チーム | 打者 | 左右 | タイプ |
---|---|---|---|
DeNA | 度会 | 左打者 | ミート、出塁率 |
ヤクルト | 西川 | 左打者 | ミート、出塁率 |
中日 | 中田 | 右打者 | パワー、塁打数、打点 |
中日 | ディカーソン | 左打者 | パワー、塁打数、打点 |
中日 | 上林 | 左打者 | ミート、出塁率 |
中日 | 津田/辻本 | 右打者 | ミート、出塁率 |
広島 | シャイナー | 右打者 | パワー、塁打数、打点 |
広島 | レイノルズ | 右打者 | ミート、出塁率 |
巨人 | オドーア | 左打者 | パワー、塁打数、打点 |
◾️2024年先発投手の各チーム打撃対策
広島(左打者偏重→右打者補強)B→【C/B +(右打覚醒)】
◾️左腕のコントロールの良い投手に抑えられるチームですが、2024年は新外国人と末包が本塁打を打つなら右の速球+フォーク系の投手になると思います。しかし確率はそんなに高くないので左腕の制球力の良い投手で良いと思います。
◾️ポイント
4番を打てる右打者
◾️予想スタメン
対戦投手:
打順 | 守備 | 打席 | 名前 |
---|---|---|---|
1 | 遊 | 左 | 小園 |
2 | 二 | 右 | 菊池 |
3 | 中 | 左 | 秋山 |
4 | 三 | 右 | マット・レイノルズ |
5 | 捕 | 左 | 坂倉 |
6 | 左 | 左 | ジェイク・シャイナー |
7 | 一 | 右 | 堂林 |
8 | 右 | 右 | 末包 |
来年飛躍が期待される若手野手
外野 | 右打 | クリーンアップ | 末包 |
---|---|---|---|
外野 | 左打 | クリーンアップ | 田村 |
内野 | 左打 | クリーンアップ | 林 |
◾️対策
昨年は左打者偏重打線でしたが、西川がFA移籍となったので、そこに末包が入るんでしょうか。また新外国人2人の活躍によってはバランスの取れた打線になるでしょうか。ただ打てない場合は左3人(小園、坂倉、秋山)のクリーンアップになるので制球力のある左投手でいいと思います。
新外国人の2人か末包がクリーンアップを打てるほどOPSを残せるなら対策が必要ですね。そうなるとやっかいな打線になると思います。その場合は右腕+速球+フォーク系の投手でしょうか。ダメな場合は右腕+コントロール+カット系の投手になると思います。
巨人(左打者偏重+右打主軸)A−
◾️上位打線にミート率の高く、出塁率の高い左打者が見当たりません。梶谷、丸といったベテランを使うのか、それとも若手を使うのかはっきりしないですがチームの打線を変えうるほどの打者は見当たりません。まだ外国人野手が決まっていないので、それ次第かと思います。広い球場で戦う時は速球+フォークの投手、狭い球場で戦う場合は左腕のコントロールの良い投手がいいと思います。
◾️ポイント
1番、2番を打てる出塁率の高い左打者
◾️予想スタメン
対戦投手:阪神(村上予定)
打順 | 守備 | 打席 | 名前 |
---|---|---|---|
1 | 遊 | 左 | 門脇 |
2 | 三 | 右 | 坂本 |
3 | 左 | 左 | 秋広 |
4 | 一 | 右 | 岡本 |
5 | 右 | 左 | 梶谷/オドーア |
6 | 中 | 左 | 丸/岡田/松原 |
7 | 捕 | 左 | 大城 |
8 | 二 | 左 | 吉川 |
来年飛躍が期待される若手野手
外野 | 右打 | クリーンアップ | 浅野 |
---|---|---|---|
内外野 | 左打 | クリーンアップ | 秋広 |
内野 | 左打 | 1、2番 | 門脇 |
◾️対策
このチームは上位打線を抑えて、クリーンアップに本塁打を打たさないことがいいと思うのですが、いつのまにか右打者が坂本と岡本しかいなくなっていますね。右打者の3番目に打点の多い選手は長野19打点です。
阿部監督に変わっても長打狙いの打線で行くのなら、速球+フォークでも良いと思います。もし出塁率重視の野球に変わるなら左投手ですね。
後は新加入の選手ですが、ルーキーも左打者なんですね。外国人補強で名前が出ているのは左打者なので、今年も、あまり戦略的な野球はしないんでしょうかね。
中日(打線低調→右打者補強)(C−→B−)
◾️ちょっと厄介なチームになるかも知れません。中田(ビシエド)、細川と並ぶことで、1番岡林、2番大島対策の左投手先発とはいかなくなりそうです。その場合は右の速球とフォークで抑える投手を登板する事が考えられます。しかしながら中田がパークファクターに負けて打てない場合は左投手でいいと思います。
◾️ポイント
打点を稼げる4番、5番打者
◾️予想スタメン
対戦投手:ヤクルト(小川予定)
打順 | 守備 | 打席 | 名前 |
---|---|---|---|
1 | 中 | 左 | 岡林 |
2 | 二 | 左/右 | 村松/福永/龍空/津田 |
3 | 左 | 右 | 細川 |
4 | 一 | 右 | 中田/ビシエド |
5 | 右 | 左 | ディカーソン/上林/大島 |
6 | 三 | 右 | 石川 |
7 | 捕 | 右/左 | 木下/宇佐美 |
8 | 遊 | 右 | カリステ/辻本/田中 |
来年飛躍が期待される若手野手
外野 | 右打 | クリーンアップ | 鵜飼 |
---|---|---|---|
外野 | 右打 | クリーンアップ | ブライト健太 |
内野 | 右打 | クリーンアップ | 石川 |
内野 | 左打 | 1、2番 | 村松 |
内野 | 左打 | 1、2番、3番 | 福永 |
内野 | 右打 | 1、2番、3番 | 津田 |
◾️対策
攻撃の起点となるのは岡林だけだと思います。多分2番は左翼にデッカーソンや上林を使いたいので大島でなく、二遊間の選手が出ると思います。岡林を抑えれば序盤の失点は少ないので大丈夫です。細川は併殺打が多いためランナー1塁では思い切った打撃はできないでしょう。
中田が3割近くに打率を残す場合は3番の細川が起点になりま。その場合は右腕の球速のある投手が先発でしょうね。
上位打線のBB/K指標が岡林0.45、大島0.37、石川0.35、細川0.32なので、この値が倍ぐらいになるなら、右腕のコントロール+カット系の投手になりますね。
ヤクルト(右打者偏重)A−
◾️村上以外に左打者が見当たりません、そのため右腕のシュート、ツーシーム系の投手に弱いです。西川選手は補強していますが、全盛期の力はないので、それほど戦力になるとは思えません。
◾️ポイント
左打者
◾️予想スタメン
打順 | 守備 | 打席 | 名前 |
---|---|---|---|
1 | 中 | 右 | 塩見/並木 |
2 | 左 | 左 | 西川/内山/山﨑 |
3 | 二 | 右 | 山田 |
4 | 三 | 左 | 村上 |
5 | 右 | 右 | サンタナ |
6 | 一 | 右 | オスナ |
7 | 遊撃 | 左 | 長岡 |
8 | 捕 | 右 | 中村 |
◾️来年飛躍が期待される若手野手
外野 | 左打 | クリーンアップ | 澤井 |
---|
◾️対策
村上以外に上位打線打てる左打者が見当たりません。右腕のシュート、ツーシーム系の投手で大丈夫です。ただし出塁重視の野球なので四球を出す投手はダメですね。
横浜(右打者主軸→右打低迷/左打覚醒)A−→B+
◾️左の出塁率の高い上位打者がシーズン通して活躍できるかが鍵です。2023年前半戦は関根が良かったので強かったです。来年はドラ1の度会がどの程度活躍するかじゃないでしょうか。当面は右腕のシュート、ツーシーム系の投手がいいと思います。もし打つようなら左腕の制球力が良いチェンジアップが武器の投手が良いと思います。
◾️ポイント
上位を打てる出塁率の高い左打者
◾️予想スタメン
打順 | 守備 | 打席 | 名前 |
---|---|---|---|
1 | 中 | 左 | 度会/桑原 |
2 | 左 | 左 | 関根 |
3 | 一 | 左 | 佐野 |
4 | 二 | 右 | 牧 |
5 | 三 | 右 | 宮崎 |
6 | 右 | 右 | 太田/楠本 |
7 | 捕 | 右 | 山本 |
8 | 遊 | 左 | 林 |
◾️来年飛躍が期待される若手野手
外野 | 左打 | 1番、2番、3番 | 度会 |
---|---|---|---|
捕手 | 右打 | 1番、2番、3番 | 松尾 |
◾️対策
上位の左打線が出塁して、右打者のクリーンアップが返す打線です。関根、佐野のBB/Kが高いので、1番で度会が活躍する場合は左腕+チェンジアップ系投手でしょうね。
宮崎はBB/Kトップの0.95なので故障なく出場する場合はクリーンアップを起点として攻撃が始めることができます。なので上位打線があまり出塁しない場合は右腕のシュート、ツーシーム系の投手でしょうね。後は外国人野手の補強次第で少し変わるでしょう。
阪神(左打者偏重→右打者覚醒) A−→A
◾️どちらかといえば制球力のある左腕投手の先発がいいと思います。ただ大山以外に森下、ノイジーという右打者が打つので、安易に1、2番を塁に出さなければ良いという打線ではなくなりました。
◾️ポイント
3番打者
◾️予想スタメン
打順 | 守備 | 打席 | 名前 |
---|---|---|---|
1 | 中 | 左 | 近本 |
2 | 二 | 左 | 中野 |
3 | 右 | 右 | 森下/前川 |
4 | 一 | 右 | 大山 |
5 | 三 | 左 | 佐藤/渡邊 |
6 | 右 | 右 | ノイジー/ミエセス |
7 | 捕 | 右 | 坂本/梅野 |
8 | 遊 | 左 | 木浪/小幡 |
◾️来年飛躍が期待される若手野手
外野 | 右打 | クリーンアップ | 森下 |
---|---|---|---|
内野 | 左打 | クリーンアップ | 佐藤輝 |
外野 | 左打 | クリーンアップ | 前川 |
外野 | 右打 | クリーンアップ | 野口 |
外野 | 右打 | クリーンアップ | 井上 |
◾️対策
このチームは左打のミート力が高くKK/Bが高い1、2番がいて、クリーンアップに右左の長距離打者がいます。もし打線が崩れるとしたら3番と6番が不調に陥る事ぐらいでしょうか。しかし、その部分もある程度バックアップがいそうなので、打順が崩れる事はないと思います。対策としてはコントロールが良い左投手がいいと思います。