ドラフト

2020年ドラフト結果 球団採点(阪神編)

2020年ドラフト指名結果

■1位結果

佐藤輝明(近畿大)内野手 阪神、巨人、オリックス、ソフトバンク
早川隆久(早稲田大)左投手 ヤクルト、楽天、西武、ロッテ
伊藤大海(苫小牧駒澤大)右投手 日本ハム
栗林良吏(トヨタ自動車)右投手 広島
入江大生(明治大)右投手 横浜
高橋宏斗(中京大中京高)右投手 中日

■外れ1位の結果

山下舜平大(福岡大大濠高)右投手 オリックス
鈴木昭汰(法政大)左投手 ヤクルト、ロッテ
渡部健人(桐蔭横浜大)内野手 西武
平内龍太(亜細亜大)右投手 巨人
井上朋也(花咲徳栄高)内野手 ソフトバンク

■外れ外れ1位の結果

木澤尚文(慶應義塾大)右投手 ヤクルト

阪神2位以降の指名

2位 伊藤 将司 投手、JR東日本、左左
3位 佐藤 蓮 投手、上武大、右右
4位 榮枝 裕貴 捕手、立命館大、右右
5位 村上 頌樹 投手、東洋大、投手、右右
6位 中野 拓夢 内野手、三菱自動車岡崎、右左
7位 高寺 望夢 内野手、上田西高、右左
8位 石井 大智 投手、四国IL高知、右右
育成1位 岩田 将貴 投手、九州産業大、右右

 

■阪神ドラフト採点(85点)

1位:佐藤輝明(近畿大)

1位で打者No. 1評価の佐藤を指名。4チーム競合のしたが見事抽選で獲得する。

佐藤選手は3拍子揃った内外野を守れる大型スラッガーです。186センチ92キロの大柄な体格ですが、足も早く盗塁も可能です。そして一番の魅力は飛距離です。

大学が同じ糸井選手に例えられることがありましたが、バッテングスタイルはソフトバンクの柳田に近いと思います。体の近くまでボールを引きつけフルスィングします。打球方向に関係なくスタンドオーバーしてしまう規格外のパワーが魅力です。

また守備位置も一塁三塁と外野が守れるので、ベテランや外国人の守備交代からチャンスを得て早い時期から1軍で活躍することが可能だと思います。特にホームランの打てる左打者は近本の9本が最高なので、ある程度バットに当たりさへすれば積極的に出場機会が与えられると思います。今年獲得した外国人のボーアが2割4分3厘の17本塁打なので、これぐらいの成績が残せるようだと1年目からレギュラーになる可能性があります。

★クリーンアップの打てる左打者は、優勝をする為の絶対的なピースでした。前回優勝は金本、その前は掛布と、どうしても欲しかった左のスラッガーです。何としても育成に成功して優勝して欲しいです。

野手でドラフト1位のセリーグ選手(2008年以降)

ドラフト年度 チーム 選手 評価
2008年 横浜 松本 D
2008年 広島 岩本 D
2008年 中日 野本 D
2008年 巨人 大田 B
2009年 横浜 筒香 S
2009年 巨人 長野 S
2010年 ヤクルト 山田 S
2011年 阪神 伊藤 D
2011年 中日 高橋 A
2012年 広島 高橋大 D
2014年 広島 野間 C
2014年 巨人 岡本 S
2015年 阪神 高山 C
2016年 阪神 大山 A
2016年 巨人 吉川 B
2017年 ヤクルト 村上 A
2018年 広島 小園
2018年 中日 根尾
2018年 阪神 近本 A
2019年 横浜
2019年 中日 石川
2020年 阪神 佐藤

S評価(タイトル獲得):4人/21人=20%

A評価(タイトル争いレギュラー):4人/21人=20%

まだ、これから成績が上がる選手も考えられるので、ドラフト1位で入団した野手選手の50%クリーンアップやタイトル争いをする選手になる結果になっています。

阪神は2008年から5人目の野手ドラフト1位の獲得です。

  • 横浜:3人     D/S/△
  • 巨人:4人     B/S/S/B
  • ヤク:2人       S/S
  • 広島:4人       D/D/C/△
  • 中日:4人      D/A/△/△
  • 阪神:5人  D/C/A/A/(佐藤)

現在、セリーグのクリーンアップを打つ選手はドラフト何位で指名されているか?

10人中6人がドラフト1位の選手が占めています。

巨人 坂本 2006年ドラフト1位
巨人 岡本 2014年ドラフト1位
広島(巨人) 2007年ドラフト3位
阪神 大山 2016年ドラフト1位
中日 高橋 2011年ドラフト1位
横浜 佐野 2016年ドラフト9位
横浜(MLB) 筒香 2009年ドラフト1位
広島 鈴木 2012年ドラフト2位
広島 松山 2007年ドラフト4位
ヤクルト 村上 2017年ドラフト1位
ヤクルト 山田 2010年ドラフト1位

こうやってみると、ドラフト1位で獲得した選手がクリーンアップを打てる選手に育つかが順位に影響していますね。そして阪神は佐藤選手がSランクになれば優勝する事になると思います。

2位:伊藤 将司

2位指名は左腕のJR東日本の伊藤将司を指名しました。事前予想では法政大の鈴木、東北福祉大の山野、天理大の森浦、ENEOSの藤井、そして伊藤が候補だったと思います。先発投手としては少し迫力不足ですが、技巧派の左腕として良い指名だったと思います。

例えるなら元阪神の榎田でしょうか。ボールの出所の見難いフォームで打者を幻惑して詰まらせます。ただ10勝出来る投手かというと、それほどのポテンシャルは感じません。先発枠5番目か6番目辺り、もしくは中継ぎとして貴重な戦力になるでしょうか。岩崎、岩貞の後釜になれれば良いと思います。

3位:佐藤 蓮

3位指名は右腕のパワーピッチャー佐藤蓮となりました。大学時代はケガで登板がなく、今年の秋になって初登板して155キロを叩き出しドラフト候補になりました。188センチ102キロの恵まれた体格から重いストレート投げます。

未完の大器が突然目覚めて155キロを投げたという事で、飛びついたわけではないでしょうが、制球力の課題があるこの投手を3位に選んだのかは疑問に思いました。2軍で速球右腕が伸び悩んでおり同じ事になってしまわないか少々不安です。ただ成功例として15年前にJFKの一角を担った久保田投手と被るものがあります。久保田投手はルーキーの時から活躍して5勝で防御率3.12の好成績でした。

抑え投手としての適性はメンタルの強さも影響するので、阪神スカウトがこの順位で指名したと言うことは、その適性があると判断したと言うことでしょう。初年度からの活躍を願ってます。

★ドラフト予想では3位で野手を指名するだろうと思っていました。指名順で行けば高校生の来田、小深田が残っていただけに、去年獲得した高校生ドラフトの選手を刺激する意味も込めて獲得して欲しかったです。一年で高校生ドラフトが終わってしまうと意味がありません。来年は継続して高校生野手を上位で指名して欲しいです。3位以上の選手でないとレギュラーに定着する選手は出現しません。

4位:榮枝 裕貴

4位指名は守備型の大学生捕手榮枝裕貴選手の獲得となりました。強肩が売りで、捕手のドラフト候補としては最上位に挙げられていた選手です。

現状の捕手では梅野がいるため、その壁を破るのは大変だと思いますが、強肩を生かして4年後ぐらいには1軍に出てきてもらいたいです。

★現状2軍にいる捕手で1軍選手になる候補はいないため指名となりました。まずは初年度から2軍のエース捕手になってもらいたいものです。

5位:村上 頌樹

5位は右腕の村上頌樹投手の指名となりました。夏頃まではドラフト1位候補にも上がっていた選手でしたが、9月に右前腕肉離れを起こし候補から外れていました。この報道が阪神の囲い込みの作戦だったらすごく良い指名になったと思います。

身長は174cmとそれほどありませんがMAX149ストレートは回転数が素晴らしく、三振の取れるボールです。また制球力も良く、変化球でストライクを取れるので、球の走りが良い時は打者を簡単に料理していけます。

阪神で活躍している右腕は身長が高い選手が多いので、果たして通用するのか興味深い所です。目指すのオリックスの山岡でしょうか。

★右投手で174cm以下の身長で10勝以上を上げている投手は、ヤクルトの小川とオリックスの山岡、ロッテの美馬しかいません。村上が活躍すれば身長があまり高くない投手のドラフト指名が増えるかもしれません。それには初年度から10勝して新人賞を獲得して欲しいものです。ただし通用しなければ伸び代はないので2軍に埋もれてすぐに消えていく選手となります。

6位:中野 拓夢

6位は指名は即戦力内野手の中野拓夢となりました。阪神が最近得意としている社会人野手の指名ですね。去年の台湾で開催されたウィンターリーグで打率2位の成績を上げています。プロ野球の2軍選手と対戦して成績ですから、既に2軍選手の中ではトップレベルの攻守の実力があると思います。

ただ阪神の二遊間の選手と被るタイプで、同じ程度であれば埋もれてしまう選手になると思います。源田を逃してしまったスカウトが社会人二遊間を獲得する事を押しているようですが、中野が源田と同じ成績が出ない場合は、そろそろ方針を変えて大型内野手の獲得に方針変更をした方が良いと思います。

タイプ的には阪神でコーチをしている平野でしょうか。レギュラーを獲得するには盗塁が20個3割がノルマだと思います。ただし、現状の糸原、木浪には刺激になるとは思います。守備力も低く、盗塁もできず、打率も低い選手に、堅実ということだけでレギュラーを張らせていては優勝はできません。

7位:高寺 望夢

7位で高校生野手の高寺が取れたのは大きいと思います。身長はそれほど大きくありませんが、バットコントロールが良い打撃が売りの遊撃手です。プロ志望高校生合同練習会で5安打を打った事で一躍ドラフト候補になりました。

チャンスをモノにすると言う意味では、メンタルも強そうなので化けるかもしれません。まずは去年ドラフトの遠藤と争って2軍の遊撃手の座を奪って欲しいです。ただし、2軍の守備力では無双した小幡が2年上にいるので初年度からバッテングでアピールしないと埋もれてしまいます。それには打ちまくるしかありません。小幡の成長スピード超える活躍が期待されます。

8位:石井 大智

今年も下位で独立リーグの投手を指名しました。ストレートはMAX153キロでシンカーが決め球の投手です。シュート系の投手は左打者をどうやって抑えるか鍵となるでしょう。今年の外国人のガンケルが同じような投球なんですが、やはり左投手には通用せず.300の被打率で勝ち投手になれません。

育成1位:岩田 将貴

左のサイドスロー投手の岩田の指名となりました。球速がMAX139キロではファールで粘られてファーボールを与える事になるので、三振を取るためにも球速を5キロほど上げたいです。

■阪神ドラフト予想のページはこちら

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